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レビューコメント

• ずっと母親の言うことを聞いてきて「いい子」に行き詰まってしまったひなちゃんが、一歩踏み出して「悪い子」になってみようとしたら一歩どころじゃすまなくなった(なりそう?)なお話です。 一夜の思い出で踏み留まれるか、それとも本格的に悪い子になっていくのか、どちらにしてもひなちゃんには幸せになってほしいですね。 色っぽくて可愛い女の子と、ガタイの良い悪いお兄さんたちのちょっぴり荒っぽくてインモラル&濃厚なエッチが魅力的でした。
  
• 主人公は母親の支配に縛られて抑圧を感じている。 母親の支配の焦点が「良い子でいろ」という命令である。 主人公は自由を求め、悪い子=性的に乱れた女になろうと試みる。 冒頭の自慰では「届かない」という不満を抱えている。一人で自力で人生を豊かにする路線の限界に行き詰まっている。 主人公にとって、見知らぬ男について行った先がヤクザらしい人間の家で、屈強な男二人に半分同意・半分レイプのようにして犯されるというのは死の危険を感じる体験だと言える。 主人公の体験は「一度擬似的に死に、大人として生まれ変わる」という一種のイニシエーションになっている。 性交により、自慰では届かなかった体内の奥に刺激が届いている。セックスを通して人生の成長を描いているように見える。 大輝はおそらく自分の性欲を満たすことよりはヤン兄に捧げ物を貢ぐことのほうが主目的なのではないか。大輝はコンドームを使うがヤン兄は使わない。大輝はヤン兄への貢物を調達して準備するがそのいいところを食べすぎないようにとわきまえている。 ヤン兄に避妊具無しで犯されるくだりがこの作品のクライマックスで、最初の射精までは主人公は嫌がる態度が強い。ここで擬似的な死が完了している。 その後主人公が上になって騎乗位になる。ここからは主人公は快感を感じそれを表明する余裕ができていて、大人として生まれ変わって成長した女性であると言える。 ヤン兄は大輝の自撮り画像を見て「相変わらずアホだなアイツは」と笑顔を見せる。女性を挟んだBLっぽい。そのあたりが今作が女性向けジャンルとされているポイントのように感じる。 主人公の最後のセリフは「会社サボっちゃった」。これは「良い子=母親に支配された子供の自分」を卒業して「悪い子=母親の支配から脱して自由になった自分」を実感しているのだと思う。今作は本質的に引っ込み思案の女性の成長物語なのだ。えっちで良かったです。
  
• ヤン兄のビジュが良すぎて死にかけました。気弱なむちむち系主人公も可愛いです。 最初まぁまぁ主人公の扱い酷くて(穴とかはっきり言われちゃってるし)、若干ページを捲るのが躊躇われましたが、最後らへんヤン兄の心境がちょっと変化してるのか?そこに萌えました。私の願望でそう見えてるだけかもですが。。笑 心境の変化(仮)があってからが短いので、ぜひぜひ続きを希望します!名刺ももらってたし! 主人公にだけ甘いヤン兄とかいたら今度こそ死にます。 ヤン兄の事ばかり書いてしまいましたが、一見人当たりが良くて優しいけど実はヤン兄よりヤバそうな天然サイコパス系の大輝君も良きです。